SRE不動産 プロパティマネジメント課

左から木本さん、倉部さん、三ケ原さん

―― 最初にSRE不動産 プロパティマネジメント課の業務を教えてください。

木本さん:SRE不動産のプロパティマネジメント課では、物件オーナー様の資産価値を最大化するための総合的な管理業務を提供しています。賃貸物件の運営から入居者対応、メンテナンス、契約管理に至るまで、オーナー様の負担を軽減し、安定した収益を確保することを目指しています。
当社の強みは、迅速かつ効果的なリーシング活動により、早期に空室を埋めることにあります。市場動向の分析や豊富なネットワークを活用し、短期間での契約成立を実現しています。これにより、オーナー様の収益を最大化し、安定した賃貸経営をサポートします。

―― 皆様にはSRE AI賃料査定 CLOUDの企画や開発にも携わっていただいて、多くの意見を出していただきました。どのようなことを考えてサービスのアイデアを出していましたか?

木本さん:最初にサービス開発の話を聞いた時、どこまで我々の意見を反映できるのかドキドキしていた部分もありました。特に我々が普段、取引事例を用いて査定している内容と近い形で出せるかどうかが難しい部分でしたし、こだわった点でもあります。開発チームとは要件定義の段階で毎週のようにミーティングを行って、お互いの意見のすり合わせを行っていました。そういった頻繁なコミュニケーションのおかげで、実務に即したサービスになったと感じています。

―― 実際に完成したサービスを利用してみて、どのように感じましたか?

木本さん:まず印象がよかったのは推定賃料の精度です。AIで推定された賃料が市場データと一致していると感じました。例えば、平米数が同じ物件でも、立地等の条件が異なることによって、査定金額が異なることがあります。そのような条件による査定金額の違いが、我々が普段行っている査定と近い形だったことに驚きました。

三ケ原さん:私はリーシング業務を担当しているため、再募集の時に利用しています。これまで自分で事例を参照しながら家賃の査定を行っていましたが、ここ最近は賃料が値上がりしている傾向があり、感覚的にもう少し高く査定できるなと感じることもあります。AIによる賃料査定が、そういった感覚に近い形で出力されているため、使いやすいと感じています。

倉部さん:私は管理受託を担当しています。他社と競合する中で、提示する家賃が安かったら受託できる可能性は減ってしまいます。そのような時に、AI賃料査定を使うことで基準がわかるようになり、自信を持ってオーナー様に提案できるようになったことがメリットだと思います。

―― SRE AI賃料査定 CLOUDはオーナー様向けにわかりやすい提案資料を出力することができます。提案資料の完成度はどのように感じていますでしょうか?

倉部さん:今まではシステムを使わずに手作りで作成していたのですが、SRE AI賃料査定 CLOUDを利用することで、見栄えの良い資料を作成することができるようになりました。オーナー様にも持っていきやすい資料だと思います。

三ケ原さん:私はかなり頻繁に資料を出力して使っていますが、マーケットデータが詳細に出てくるので、オーナー様に説明しやすいのが良い点だと思っています。管理受託もそうだと思いますが、行ったことがないエリアの査定をする時に、その地域の居住者の統計や駅の乗降者数等の情報が出てくるので、役に立っています。ここに加えて周辺の生活利便施設の情報が出てくると、より使い勝手がよくなると思います。

―― SRE AI賃料査定 CLOUDを利用することによって、どれくらい業務が楽になりましたか?

倉部さん:これまでは入力ミスの手直しで苦労していた部分がありましたが、それがなくなってかなり楽になりました。

三ケ原さん:そもそも、査定資料を作る時は、マーケットデータを調べるところから始めなければなりません。専用のサイトを見て調べるのは、結構手間がかかります。それが一つのサービス内で完結できるので、かなり効率が良くなりました。

倉部さん:資料を作る時間は、例えば分譲マンションでは1時間半かかっていた作業が30分くらいになりました。大体1/3くらいのイメージです。

三ケ原さん:再募集の時も同じですが、私は業者間サイトも見ていますので、答え合わせの意味合いでAI賃料査定を利用することもあります。作業時間は30分くらいかかっていたのが15分になりました。おおよそ半分くらいの時間で済むようになったので、業務削減の効果は大きいと思います。

―― 特に便利だと感じている機能やおすすめできるポイントはどこでしょうか。

木本さん:周辺エリアにおいて、設備毎の設置率が出てくるのがとても良いと感じています。もしかしたら、原状回復工事を行う時に、設備業者の方にも役に立つ情報なのではないかと思います。例えば、このエリアはガスコンロ2口以上の物件が多いのでこうしましょう、等の判断材料にも有用なのではないでしょうか。

三ケ原さん:設備の設置率も便利ですし、設備の追加提案ができる機能もとても便利だと思います。設備追加による賃料の変化をパターン別で提示できるので、管理会社目線で使いやすい機能だと思います。

倉部さん:管理受託の視点では、募集条件の提案機能も良い機能だと感じています。必ず周辺の敷金礼金の相場は調べるようにしているので、早く決めるために条件を変えましょうといったような提案を簡単に作成できるのはとても便利です。あとは先程も少し話題が出ましたが、エリアの居住者情報の統計データも役に立つ機能です。オーナー様は自身の所有物件なのでエリア情報を理解していることも多いですが、管理会社としては、行ったことがないエリアの情報は調べなくてはならないので、こういったエリアデータを簡単に参照できるのはとても使いやすいです。

木本さん:賃料の算出方法が、基本賃料と設備による増減要因で分けて表示される仕様になっていることで、オーナー様にも理解しやすいのも魅力だと思います。もちろん、必要なければ増減要因を非表示にすることもできるので、資料に載せる情報のカスタマイズ性が高いのも便利なポイントだと思います。

三ケ原さん:査定額も、一度査定を出した後に自由に調整ができるので、そこも使いやすいです。査定額の幅も表示切り替えができるので、営業マンが自分自身で資料の内容をカスタマイズできる点は、どの会社にとっても使いやすいと思います。

―― 今後のアップデートで期待している点を教えてください。

倉部さん:一棟の査定を行う場合等に、鳥かご表示の機能があると便利です。今後に期待しています。

三ケ原さん:先ほどお伝えした周辺の利便施設の表示は欲しい機能です。後は、売った場合にどれくらいの価格になるか聞かれることもありますので、SRE AI査定 CLOUD(売却査定)との連携もできると便利だと思います。